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日本 人 宇宙 飛行 士 の大西 卓哉 さんが乗る 宇宙 船 が日本 時間 の13日 、アメリカ・フロリダ州 から打ち上げ られます。国際 宇宙 ステーションに到着 後 、大西 さんは日本 人 としては3人 目 となる船長 に就任 する予定 で、安全 確保 や任務 達成 に向け た重要 な役割 を担う ことになります。
大西 さんは日本 時間 の13日 午前 、民間 の宇宙 船 「クルードラゴン」でアメリカ人 とロシア人 の宇宙 飛行 士 とともに国際 宇宙 ステーションに向かい 、およそ半年 間 滞在 する予定 です。
滞在 中 、大西 さんは、安全 確保 や任務 達成 に向け て指揮 をとる船長 に就任 することが決まっ ていて、日本 人 宇宙 飛行 士 が船長 に就任 するのは2014年 の若田 光一 さん、2021年 の星出 彰彦 さんに続い て、3人 目 となります。
また大西 さんは、数多く の実験 にも携わる 予定 で、中 には、日本 が開発 した、宇宙 ステーション内 の居住 スペースの空気 から二 酸化 炭素 を取り除く 装置 の性能 を調べる 実験 やハエを使っ て宇宙 空間 での薬 の効果 を確かめる 実験 など、将来 、月 や火星 で人類 が活動 することを見据え た実験 が数多く 計画 されています。
大西 さんが乗っ た宇宙 船 はこのあと日本 時間 の午前 9時 前 に打ち上げ られる予定 です。
将来 の月面 探査 を見据え た実証 実験 を実施
大西 卓哉 さんは、宇宙 での長期 滞在 の期間 中 、将来 の月面 探査 を見据え た実証 実験 などを行い ます。
JAXA=宇宙 航空 研究 開発 機構 が開発 した二 酸化 炭素 除去 システムの実証 実験 では、ことしの6月 ごろ国際 宇宙 ステーションに届く 実験 装置 を大西 さんが組み立て 、日本 の実験 棟 「きぼう」に取り付ける 予定 です。
この装置 は国際 宇宙 ステーション内 の空気 を取り込み 、二 酸化 炭素 だけを特殊 な吸収 剤 に吸着 させて、再び ステーション内 に戻す 仕組み で、1日 稼働 させることで宇宙 飛行 士 1人 分 の二 酸化 炭素 を除去 できます。
特殊 な吸収 剤 は、JAXAと京都 府 木津川 市 に本部 がある地球 環境 産業 技術 研究 機構 が共同 開発 したもので、ことし1月 には、大西 さんが研究 施設 を訪れ 、吸収 剤 の特徴 などについて担当 者 から説明 を受け ました。
この吸収 剤 は複数 の小さな 穴 をあけた「多孔 質 」と呼ば れる素材 で出来 ていて、素材 にしみこませた化合 物 が二 酸化 炭素 を吸着 します。
さらに、吸収 剤 をおよそ50度 に加熱 することで二 酸化 炭素 を取り出し て宇宙 空間 に排出 することができます。
国際 宇宙 ステーションでは現在 、アメリカやロシアが開発 した二 酸化 炭素 除去 システムが使わ れていますが、吸収 剤 をおよそ250度 まで加熱 する必要 があることから、より低い 温度 で使える 日本 の吸収 剤 は安全 で省 電力 化 にもつながる技術 として注目 されています。
今回 の実証 実験 では、装置 をおよそ3か月 間 稼働 させて宇宙 での動作 を確認 するほか、最も 効率 よく二 酸化 炭素 を除去 する条件 を調べる 予定 です。
また、将来 的 には、月 を周回 する新た な宇宙 ステーション「ゲートウェイ」や、JAXAがトヨタ自動 車 などと開発 する有人 月面 探査 車 にも利用 される計画 だということです。
装置 の開発 を担当 したJAXAの伊妻 ディラン駿 研究 開発 員 は「今後 、宇宙 探査 活動 がどんどん活発 になり日本 が独自 の月面 基地 を持つ となった時 に、自分 の国 で生命 維持 技術 を持っ ておく必要 があり、今回 の実証 はそこに向け た第 一 歩 だ。開発 チームが地上 で見守っ ているので、大西 さんは自信 を持っ て装置 を取り付け てほしい」と話し ていました。
大西 卓哉 さんは東京 出身 の49歳 。
神奈川 県 にある中 高 一貫 校 を卒業 したあと、東京 大学 工学 部 の航空 宇宙 工学 科 に進み 、学生 時代 は人力 の飛行 機 で空 を飛ぶ ことを目指す 「鳥 人間 コンテスト」に参加 しました。
大学 を卒業 後 の1998年 に全日空 に入社 してボーイング767型 機 の副 操縦 士 として活躍 しましたが、宇宙 飛行 士 になりたいという夢 をかなえるため、2008年 に募集 が始まっ た宇宙 飛行 士 選抜 試験 に挑戦 。
およそ1000人 の応募 者 の中 から選ば れ、2年 にわたる訓練 を経 て2011年 に宇宙 飛行 士 に認定 されました。
2016年 には、初めて の宇宙 飛行 に臨み 、国際 宇宙 ステーションに110日 余り 滞在 して科学 実験 などを行っ たほか、2020年 からは宇宙 飛行 士 を地上 側 で支える JAXAのフライトディレクタとして、日本 の実験 棟 「きぼう」の運用 なども行っ てきました。
今回 は自身 、2度 目 となる国際 宇宙 ステーションの長期 滞在 ミッションで、滞在 期間 中 に日本 人 宇宙 飛行 士 としては3人 目 となる船長 に就任 することも予定 されています。
去年 のNHKのインタビューでは「今回 の長期 滞在 中 に船外 活動 の経験 を積み たい」と抱負 を語っ ていました。
「クルードラゴン」とは
「クルードラゴン」はアメリカの民間 企業 、「スペースX」の宇宙 船 です。
全長 8メートル余り 、直径 4メートルで、飛行 士 が乗り込む 「カプセル」と機器 や貨物 が搭載 されている「トランク」で構成 されています。
カプセルには最大 で7人 乗る ことができますが、通常 は4人 の飛行 士 が搭乗 します。
打ち上げ やドッキングは基本 的 に自動 で行わ れ、搭乗 者 は3つのタッチパネルで状況 をモニターします。
「エンデュランス」と名付け られている今回 のカプセルは、過去 に若田 光一 さんや古川 聡 さんも搭乗 した機体 で、その後 、再 使用 するための整備 が行わ れ、今回 が4回 目 の打ち上げ になります。
「クルードラゴン」を打ち上げる のは、アメリカの民間 企業 、「スペースX」が開発 した、「ファルコン9」ロケットです。
全長 70メートル、直径 3.7メートルの2段 式 のロケットで、燃料 には灯油 の一種 であるケロシンを使い 、液体 酸素 とともに燃焼 させます。
打ち上げ 後 に切り離し た1段 目 を着地 点 に誘導 して回収 し再 使用 できるのが特徴 で、繰り返し 使用 することで打ち上げ 1回 あたりの費用 を削減 しています。
「ファルコン9」は2010年 以降 、これまでに400回 以上 打ち上げ られていて、このうち、宇宙 飛行 士 や民間 人 を乗せ た有人 宇宙 船 の打ち上げ にはすべて成功 しています。
無人 の輸送 船 や人工 衛星 を載せ たロケットの失敗 は過去 に3回 あり、去年 (2024)7月 には、ロケットの2段 目 から液体 酸素 が漏れる 異常 が起き て、およそ8年 ぶりに失敗 しています。
3人 の宇宙 飛行 士 が一緒 に搭乗
今回 打ち上げ られる「クルードラゴン」には、大西 卓哉 さんのほかに、2人 のアメリカ人 宇宙 飛行 士 と、1人 のロシア人 宇宙 飛行 士 が搭乗 します。
アメリカ人 の1人 はアン・マクレイン飛行 士 。
2013年 に宇宙 飛行 士 に選抜 され、2018年 から翌年 にかけて国際 宇宙 ステーションに滞在 し、船外 活動 も経験 しています。
もう1人 はニコル・エアーズ飛行 士 。
2021年 に宇宙 飛行 士 に選抜 され、今回 が初めて の宇宙 飛行 となります。
ロシア人 のキリル・ペスコフ飛行 士 は、2018年 に宇宙 飛行 士 に選抜 され、今回 が初めて の宇宙 飛行 となります。
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